真くんはもうあたしのことなんて
わかりきっている。


あたしが真くんを後夜祭に誘うことも


だから真くんから誘ってくれたんだ。


優しい---


「好き……」


「は?」


あ、ヤバイ。
あたし口に出してた!


「なんでもない!後夜祭もちろん出ます!」


恥ずかしいよ〜!


恥ずかしさのあまりその場から走り去ろうとしたけど、後ろから大きな腕に包まれた。


「俺も好き。」


聞こえていたみたいであたしが
この後、顔が真っ赤になったのは
言うまでもなかった。