後ろから聞こえたききおぼえのある声に同時に振り返るあたしときよちゃん


「歩斗!」
「歩斗くん!」

そしてまたもや同時に声を出した。


「って、何その格好!」


きよちゃんが目を丸くしながら聞く。

歩斗くんの格好は王子様の衣装。
青い服がまた王子様っぽい。


平然を装ってはいるけど、きよちゃんの顔赤い…


歩斗くんに照れてるんだ。


「なんだよ、聖恵〜。俺のことかっこいいなんて思っちゃった?」


きよちゃんの顔が赤いことに気づいた歩斗くんはきよちゃんの頬をつんつんと突く。