「ちょっと〜!なんで菜々も泣くのぉ⁉︎」

「きよちゃん……すっごいいい子だなって。きよちゃんありがとう。あたしが真くんと付き合えたのはきよちゃんのおかげだよ。」


あたしは泣きながら笑った。


「菜々ぁ〜!」


きよちゃんはまたあたしに抱きつく。



「ちょっと〜。菜々ちゃん、俺は〜?
俺もいろいろ頑張ったんだよ?
何しろ真に恋を理解させたのは俺なんだよ〜?」


歩斗くんがふてくされたみたいに言ってきてあたしときよちゃんは同時に彼を見た。


ごめん、歩斗くん……
存在忘れてました。


きよちゃんと一緒に来てくれたのに。


真くんに恋を理解させた?