なのにあいつの話も聞かずに
拒絶した。


最低なことをしたってわかってる。


だけど、ウサギが楽しそうにあの幼なじみと笑い合ってるのを見てすげぇ嫉妬した。


「高松くん？」


昇降口の壁にもたれかかり、待っていた黒髪の男……


「俺のこと覚えてる？」

ニヤリと口角をあげて嫌味っぽくそう言う人物は忘れもしない、俺が殴った男子だ。


ウサギの……幼なじみ。


「ちょっと話したいんだけど。」


話すことなんて何もねーよ。
どうせ、ウサギと付き合い始めました！って言ういらん報告だろ……