だるそうに通い慣れた通学路を歩く



やはりこの時間になると
誰もいない。


遅刻決定。だけど焦りはしない。



学校に着き、マイクが響いている体育館に入ると



「?」



なにやら様子が変。



「宇佐美!しっかりしろ!」
「奈々わたしの声聞こえる⁉︎」


大勢の生徒が集まり口々に
床に話しかけている。


状況からわかってしまった。



誰か倒れている。