しかし、あたしには難題があった。


それは蓮くんに断りの返事をいれること。


いくら嫌いな人だからと言って
返事を無視するわけにはいかない


それにあの時、倒れたあたしを運んでくれたのは他の誰でもない蓮くんだったのだから。


お礼を言わなければ。


「れ……れれれ……蓮くん!」


お昼休み、男友達と仲良く
ご飯を食べている蓮くんに近寄り声をかける。


あたし……どもりすぎ。


蓮くんはクールな性格ではありながら持ち前のルックスと、顔で男女共に人気が出たこともあり初日で友達を作ったらしい