ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん

なにをそんなに驚いているのだろう。


「じゃあ、なんで倒れたんだよ⁉︎気絶したんじゃないのか⁉︎」


真くんの中であたしのイメージはヘタレみたいです。


確かにあたしは何回か男子に
気絶させられたことがあるけれど、今回は風邪で倒れただけ。


真くんにそう告げると大げさなくらい
溜息を突かれた。

「なんだよ、俺てっきりあいつがウサギを気絶させたとばかり思ってそれで殴っちまったよ。」


「ええっ⁉︎」


平然と言う真くんに今度は
あたしが大声を出した。


「うるせー。」


「うるせーじゃないっ」