ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん

「はーい……」

がちゃっ


何の抵抗もなく開いた扉。


「ダメだよ、ウサギ。ちゃんと誰か確認してから開けよ。」


えっ!


嘘……
なんでいるの。


今あたしの目の前にいるのは……
昨日、あたしのために蓮くんに怒ってくれた人。


「真……くん?」


「どうだ?少しはよくなった?」


言いながらあたしの額に手を伸ばしてくる。


どきん……


真くんの手が額に触れた瞬間、高鳴る鼓動。


「……っ!……あっつ!お前熱すげぇ!」


真くんの手が冷たくて気持ちいい。