もう蓮くんの意識はなくなりそう……


って、止めなきゃ!


「真くん!」

あたしは真くんに抱きついた。


「離せよ、ウサギ。こいつなんだろ。
お前のこと散々傷つけたの。」


「そうだけど、もういいよ?
蓮くん死んじゃうよ。」


「まだ殴りたいねぇんだよ。」


「もう十分。お願いだからやめて。」


ぎゅうっと真くんを抱き締める力を強める。


真くんは小さく舌打ちをすると「わかった」と言ってくれた。