ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん

「し、真くん⁉︎」


真くんと体が密着する。
横から抱きしめられた。


「心配すんな。」


さっきよりも強くあたしを抱き締める真くん。


「何があっても守るから。ウサギのこと。」


真くん----------


ヤバい…
泣きそうだよ。


我慢できなくてぽたっと一筋の
涙がスカートに落ちる。


「真くん、ありがとう!あたし戻るね?」


「おっ……おい!」


照れ隠しと泣き顔を見られたくなくて
ベンチから立ち上がり、教室へと戻っていった。


なにか言いかけた真くんを無視して。