ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん

あたしはゆっくりと上を見上げた。


「真くん!」


遊びにきてくれたんだ!


「元気ねーぞ?」


「真くん……」


***


真くんはあたしを裏庭があるベンチへと連れ出してくれた。


「はぁ⁉︎男嫌いのトラウマを作った男が転校してきた⁉︎」


真くんは思いの外、おっきい声で叫んだ


「う、うん……あたしに気づいてるかどうかはわからないんだけど何か……怖いっ……」


あたしはぎゅっと手を握りしめた。