ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん

あたしは真くんを抱きしめて止めに入った。


「ウサギ⁉︎」


あたしが抱きしめたせいか
真くんは驚いて目を見開いている。


「やめて……もう十分だから。
手、痛くなるよ?」

「でもあいつウサギに乱暴しようとしたろ⁉︎」

「もういい。真くんが……あたしのヒーローが助けてくれたから」


せっかくきよちゃんにメイクしてもらったのに、あたしの顔はぐちゃぐちゃだ。


「バカ。泣いてんじゃねーよ。」


「ふぇっ……」


真くんの優しい手が頭から降ってくる