ヤンキーくんに溺愛された臆病ウサギちゃん

ドガッ!


鈍い音が響いた……


その音は人を殴る音で、あたしの腕を掴んだ彼がその場に倒れていた。


「てめぇ……こいつに何かしやがったら許さねーからな!」


「真くん⁉︎」


隣にいたのは真くんだった。
嘘……真くんが助けてくれたの?


安心したのは束の間だった。


真くんはまだその人を殴るつもりで
倒れているその人に向かって拳を振り上げた