高校生になったら……。
友達たくさん作って、おしゃれして、中学生の時よりももっと大人っぽくなって、彼氏なんかもできちゃったりして……!憧れのJKになって青春するんだ!!

って意気込んでたのは良いんだけど…。

今の私にそんな余裕はない!!

「お母さんー!!やばいやばい!遅刻しちゃう!なんで起こしてくれなかったの!?」
顔を洗って制服に着替えて急いで支度をする。

「何度も起こしたわよ。なのにあんた全然起きないんだもん。お母さん参っちゃうわ〜。」

「参っちゃうわ〜。じゃないっ!!こっちの方が参っちゃうわ!!」
そんな事を言いながら私は朝食を食べる。
お母さんの作ったスクランブルエッグを頬張りながら、ちらちら時計を見る。やばい、あと10分で家出ないと遅刻する。
「ごちそうさま!!」
「あら、あんたもういらないの??」
「もう時間ないから!さすがに新学期そうそう遅刻するわけにはいかないのっ!」
私は急いで階段を上り2階の自分の部屋に入る。そして、髪の毛をサイドでポニーテールにして、整える。
「よしっ!完璧!」
真新しい制服をどうにか着こなして準備万端。
「って、やば!もう出ないと!!」
急いで階段をかけ降りる。
「いってきまーす!!!」
ドアを思いっきり開いて私は学校へ向かった。