元忍に変わったことがないか聴き回り

別段、変わりなく


傷が癒えるまで、何しようかと


ボーッと過ごす






贅沢な悩みやなぁ~




慶喜のとこにいたら、何かと仕事があり
自分の時間は、なかった


せや!


化粧で痣を消したらええやん!!


町娘らしい着物に、髪を結い
化粧をする


うん!上手いこと隠せてる!




「烝華?」


「え?」



振り返ると、土方さんと沖田さん…

ヤバっ

化粧大丈夫やろなぁ


まさか…町で会うやなんて!!!


「こんにちは!」


「こんにちは!お二人でお出かけですか?」


「お前もくるか?」


「え? どこに?」


「甘味屋です!行きましょう!!」


「わっ私!甘い物は、苦手で!!
どーぞ!好きなだけ食べて下さい!!」



完全に焦りまくってる…俺


「ぷっ お前、少し落ち着け
座敷の時とえらい違いだな?」


「うんうん!言葉も違いますしね!」


あかん……

町娘なりきってて
烝華を忘れてた…



「元は、江戸だもんな?
山崎、会いに来たか?」


「あ、はい!会いに来てくれましたよ!」


「山崎君、最近見掛けませんけど
今、どちらに?」


「ちょっと仕事頼んでんだよ」


「土方さん!山崎君をいじめないでよ!
烝華!僕が、土方さんを見張っているから
山崎君のことは、心配いらないよ!」


「……はい!ありがとうございます!」



確かに……

沖田さんは、土方さんに強気やし
土方さんは、沖田さんに甘い



時々、甘味屋連れてっているのは
知っていたが



こんな男2人で、甘味屋って…





「烝華は、変わりないか?」


「はい!君菊姉はんも心配してくれて!
ありがとうございます!」