別室に行き、帯を解いて貰う


「今日は、紀州辺りに停泊するやろな」


「ふーん」


「そこらが、山やと思うねん」


「???」


何が?って顔してる


「ふっ 俺の命」


「縁起でもねえこと言うなって!」


「もう少し、勇といたかったな…」


「悪いのか?」


「ほら!冷や汗!息って、どないしてたか
わからへんくらい、苦しい…
手も、何でか震えんねん
ちょっとだけ…… 泣いてええ?」


勇の前では、笑っていたいから
今だけ……



「着替えさせて!」

「コロコロ変わる奴だな……」



着替えて、顔を洗って貰い戻ると


「遅い!!」


勇は、怒ってた


「悪ぃ 意外に良いからだなもんで」


なんて、言うもんだから


「歳!!触ったのか!!」


「冗談だって!!」


子供みたいにやり合ってる2人を無視して横になる


「大丈夫?」


沖田が色んな意味で心配してくれる


「俺、あの人に勝ってるから」


そう言って目を閉じた


「ぷっ そうだったね おやすみ」


「おやすみ」




痛いなぁ

とか、色々考えてたら




そっと、勇が手を繋いでくれた






勇が、凄く積極的になったのは
やっぱり、俺の命がわずかだと
悟っているからやろか