溺愛警報



「お兄ちゃんはふうくんのお友達?
お名前は何ていうの?」


「僕? 僕はね、隼人って言うんだ。」


「汐、こんな奴の名前なんて覚えなくていいから。汐は俺だけを見てればいいの。」



楓が怒っているのが分かる。

だけど、そんなことはどうでもいい感じに汐ちゃんはキャッキャッ跳ねてる。



「ふうくん!あのね、隼人君も一緒に遊んじゃダメ?汐ね、隼人君とも遊びたい!」


「は?何言ってんの?汐は俺と遊ぶんだから駄目だよ。」


「やだっっ!!汐は隼人君と遊ぶ!」



楓が僕を睨んできた。「お前がここに来なければ…」というような顔をしていた。



「あのな、汐。隼人はこれから勉強しないといけないから忙しいんだ。…な?」



楓が嘘をついてきた。
余程と汐ちゃんと遊びたいらしい。


というより、僕と遊ばせたくないっていうような感じだ。



「やだっ、汐は隼人君と遊ぶの!

勉強なら遊んだ後にやればいい!!

それに、ふうくんは汐と遊んだ後にいつも宿題してるじゃん!」


「俺と隼人じゃ勉強時間が違う!
それに汐は俺と遊ぶって言った。」



駄々をこねてる子どものように楓が汐ちゃんに説得している。