溺愛警報




しばらく玄関で沈黙が続いた。



「何で俺ん家に隼人が来てるの?今日別に遊ぶ約束もしてないよな?」



少し、、じゃなくかなりキレ気味の楓の姿なんてあんまり見たことがなかった。


学校では王子様キャラしてる奴だし、


とにかく怒った姿を見たのはこれが初めての出来事だった。



「してないけど、暇だったから来てみた。」


「うん、でも俺は生憎暇じゃないから帰ってくれていいよ。」



汐ちゃんに関しては自分の時間を犠牲にしてでも一緒にいるってやつだ。


親友の僕より汐ちゃんの方がいいんだ。



「あっ!ふうくん!!!」



リビングから楓を目掛けて走って来た可愛らしいポニーテールの女の子。


目はパッチリしていて肌も白く、誰が見ても将来美人になるなって思える子だった。



「どうしたの、汐?」


「あのね、公園行きたいの!でも渚が戦隊ごっこしたいって言うの!!」


「うん、じゃあ俺が汐を公園に連れて行ってあげるよ。」


「えっ、本当に?!やったぁ!
ありがとう、ふうくん!」



玄関でぴょんぴょんと飛び跳ねる汐ちゃん。



僕はその時の汐ちゃんの笑顔に惹かれた。


── 心の底から嬉しそうな可愛すぎる天使のような笑顔に僕は一目惚れした。