溺愛警報

隼人side




僕は楓の腐れ縁で謂わば親友の存在。

僕が汐ちゃんとはじめて出会ったのは、小学生の時で楓の家にたまたま遊びに行った時のことだった。



***



「おばさん、楓いる?」


「あら、隼人君。楓なら保育所に走って渚と汐ちゃんを迎えに行っちゃったわよ?」



その時初めて知った “汐ちゃん” という存在
今まで楓の口から聞いたこともなかった。



「誰?その汐ちゃんって…、?」


「お隣の家の幼馴染みの女の子よ。今は渚と同い年なの。楓なんて汐ちゃんが生まれた時からゾッコンよ。」



あの普段学校ではクールぶってる楓からは想像もできないことだった。



「いつ帰ってくるかわかる?」


「学校から帰ってきて速攻で走って行っちゃったからそろそろかしら?

あ、ほら話してたら帰ってきたわね。

おかえり、お迎えありがとうね楓。」



この時はただ、あの楓を落とした女の子が見たいがための興味心だけ。



「ただいまー。汐と渚 手洗いな…って、何で隼人がここにいるの。」



この時の隼人の顔は不服そうで『俺の汐がこいつにバレた』みたいな顔だった。



「…とりあえず、汐と渚は先にリビングに行ってて。」


「うん!わかったぁ!」