溺愛警報



「…はぁ、」



やっぱり私なんかが生徒会なんて無理に決まってるし、絶対に迷惑かける。


渚に相談したい…、けど話しかけるなオーラを出している。


多分だけど、昨日のことで怒ってる。
(多分じゃないか。)



あああああ、こういう時誰に相談したらいいの?楓くんも怒ってるっぽいし。


でも、幼馴染み離れするって決めた。


ここで簡単に「やっぱり戻りたい」なんて言えるわけもないし…



とりあえず、こういう時はトイレに行こう。
(どういう時だよ、)



「…あのっ!」



廊下を歩いていたら1人の可愛い女の子に声をかけられた。


もしかして、三兄弟の追っかけ?



「えっと、何かな?」


「私と友達になってくれませんかっ?」



…何だろう、この感動感は。

私が今1番欲しかった「友達」という存在が出来てしまった。



「もちろん!」


「えっ、本当に?!私は高咲 莉乃!
莉乃って呼んで!」



あああ、この子は天使なのか。
本当に可愛すぎる。



「私は逢坂 汐!莉乃よろしくね!」


「あのね、昨日声かけようと思っていたんだけど…、その、霧原君といたから。」



そういえば、昨日ずっと渚といたかも。
帰り以外は…、



「渚とは幼馴染みなの、…って言っても昨日幼馴染み離れしたばっかり。」