溺愛警報








「逢坂、お前入学早々に遅刻ギリギリでくるとか舐めてんの?」



遅刻ギリギリで教室に入ったのはいいけど担任に怒られるという最悪な展開に…、


隣の席に座る渚なんて私のことは知らないふりをしている。



「…ゔ、すいません。」


「しかも佐伯と仲良くお手々繋いで登校なんて…、お前あいつに何した。」



何した…、
って言われても特に何もしていない。


佐伯先輩は小さい時からの知り合いだし、
(楓くんの親友って肩書きだったけど。)



「とりあえず、お前罰として生徒会入るか。確か、理系だったよな?それだったら計算とか色々得意そうだし…、」



今、サラッと言ったけど生徒会?!
確か、楓くんが生徒会長だっけ。



「えっ、…と、丁重にお断りします。」


「ほぉ?逢坂は生徒会勧誘の話を蹴るのか?朝手繋いでた佐伯もいるけど?」



槇先生、曲者すぎる。
私の心を動かすのがうますぎる。



「…考えたいです。」


「よし、1日待ってやろう。」



心優しい先生、、?なのか分からないがとりあえず待ってくれるらしい。


遅刻しそうになっただけで、まさか生徒会勧誘されるなんて思いもしなかった。


でも、楓くんが生徒会長ってことは生徒会に入りたい人とか多いと思ったけど、そんなことないのかな?