溺愛警報




「私は佐伯先輩が好きだよ。

…だから付き合ってるのに楓くんも渚も陽も隣にいてたらおかしいじゃん。」


「…汐ちゃん急に改まってどうしたの。」



私はこうでもしないと、いつまでも楓くん達の隣にいつまでもいてしまう。


私は佐伯先輩が好き。


勢いで付き合っちゃったけど、小さい頃から


一緒に遊んでいたし仲良かった。
一緒にいて楽しいし疲れない。
一緒にいて笑っていられる。


どういう感情での「好き」なのか分からないけど私は佐伯先輩が好き。



「…陽、ありがとう。」


「何が?…てか、さっきから何言ってるの?僕、全く理解出来ないんだけど。」


「陽、私は今幸せだから。陽も彼女を幸せにさせてあげないと駄目だからね。」


「だから、何を言ってるの?」



幼馴染みって何なんだろう。



「…もう、幼馴染みやめよっか。」


「…僕の納得する理由聞かせて。」


「陽の彼女さんにも悪いじゃん。
今、こうして私の部屋にいること知ったら私だったら絶対妬いちゃうもん。」



例え、幼馴染みって言っても彼女さんは不安がると思う。

だって、彼女さんより私の方が陽のことを知っていて長くいるから。



「…分かった。」