「……はぁ、はぁ、ねぇ、秋本…」
「ん?なに?…あ、前の奴戻ってきた!センパイ、俺ら一番前だよ!」
「あたし、これだけは絶対に乗りたくないんだけど?」
その乗り物が目に入っただけで顔面蒼白。本当に嫌いなんだ。
「お次でお待ちのお客様~、足元に気を付けてお乗りください」
「ほら、センパイ行くよ」
「だからやだって!」
「俺がやだー。さぁ、乗った乗った」
秋本に背中を押され、あたしはそれに乗せられてしまう。
「それでは皆様、お楽しみくださ~い!」
係員さんの合図で出発したそれはだんだん加速し、ついに……!!!
「いやあああああああああ!!!!!!!!!」



