『そしてぇーかーがやーく』




「「「「「ウールットッラソーウル!フォー!!」」」」」




マッキーペンをマイク代わりに椅子に立ってノリノリで歌う慎二センパイと、その下の1,2年生。



こんなにはしゃいでて、明日の練習は大丈夫なの?




「さーやーせーんーぱいっ」




「……なに」




あたしの隣に座り、肩にもたれてくる秋本。




「重い。暑い。離れて」




「ねえ、センパイからプレゼントは?」




……朝まで忘れてたし、用意しているはずがない。


でも、それを言ったらこいつは拗ねる。



めんどくさい。非常にめんどくさい。