素直になるのはキミにだけ

茉夏センパイが言いたいことをすべて出し切ったようで、俺はやっと口を開く。




「スマホでとれば?」




「バカなの!?画質が比べ物にならないくらい落ちるじゃない!!」




「……へぇ」




「なんでそんなどうでもよさそうなことすんの蛍人くん!!」




実際問題、俺にとってはどうでもいいことだし。




「んー、別に合宿なら夏休みにもあるわけじゃん?そん時で「だめー!!冬馬くんのプライベート写真なんて価値が違うんだから!!」




「あぁ、そっすか。慎二センパイ、あとは任せた」




「あ゛!?おい蛍人!!お前!!」




「ねえ慎二せんぱーい!!」




めんどくせえ。


冬馬のことになると茉夏センパイは異常にめんどくせえ。