素直になるのはキミにだけ

* * *

コンコン、ガチャ



「ぎゃー!!!」


「わははは!!慎二センパイばかじゃねーの!?」




ここはジャングルか、と言いたくなるほど荒れ放題、騒ぎ放題のでっかいガキども。





「……あの」




「くらえ!!慎二あたーっく!!!」




慎二センパイがめいっぱい振りかぶり、思い切り投げた枕はコントロール不足でこっちに飛んできた。




バサっ



「あ」




それがあたしの足元に落ちた時、みんなはようやくあたしの存在に気づき、こっちを見た。




「……消灯時間です」