あたしは逃げるように川瀬くんたちを追った。



「ちょっ、沙弥ー!おいてかないでよ!ってか蛍人くんいいの?」

「いいの、面倒だし」



聞かれることはわかってる。どうなるかもわかってる。


それを知ってて逃げないわけがない。


とりあえず、明日になって忘れててくれることを祈るしかない。