素直になるのはキミにだけ

* * *

「ぐはぁ……疲れた~」



2か月ぶりの我が家。まああたしよりもくつろいでる奴がいるんだけど。



「おい蛍人、ここ人んちだろ?なんでそんなくつろげるんだ?」



ソファに寝っころがって足をじたばたする秋本を見て、みんな疑問を抱いている。

……まあ、当然だ。



「だってこの家は俺の第二の家みたいなもんなんだもん」

「はぁ?何言ってんだお前」

「だって俺と沙弥センパイは同「ゴホンッ!!」

「いや、わざとらしい咳払いだなぁおい!!」



同居、と言おうとした秋本を阻止すべく、あたしは大きな大きな咳払いをしてやった。


…当の本人はにやにやしてるんだけど。



「あーあ、もうこんな時間かぁ」

「三上センパイ、あまり混まない道を通ってくれたんだけど、それでも渋滞ひどかったからね」

「だねぇ~」


とりあえず、みんな寝る場所が見つかって本当に良かったとおもう。