素直になるのはキミにだけ

「…センパイ」


「ん?……あぁ、なんだ秋本か」


「何それ!!俺彼氏なのに!!!」


「はいはい、ごめんごめん…で、なんか用?」



秋本はいつもより真剣そうな顔でこっちを見てくる。



「風呂は俺の家のやつしか使わせないから!!!!」



…………こいつは相変わらずバカなのか。



「うちの近くに銭湯あるでしょ?それで十分だよ」

「あっ、確かに!!」



はぁ……バカだ。



「沙弥ちゃーん、蛍人ー!!行くよー!」

「あ、はーい!」



敵だろうがなんだろうが、困ったときは、助け合う。


それがあたしたちのやりかただ。