素直になるのはキミにだけ

バンッ

「秋本っ!!」

「しーっ!寝てるから、静かに」



乱暴にドアを開けると、珍しく松原くんに怒られた。


……不覚だ




「ついさっきやっと寝てくれたんですよ。それまでは爆笑したり急に号泣したり叫んだり歌ったり頭おかしくて……」



はぁ…と深いため息をついた松原くん。


その背中はオーラが暗く、疲れをはっきり表している。



「…ごめん、もっと早く来るべきだったね」



「いや、来てくれただけで十分っす」



松原くんはテーブルの上に置いてあったジュースを一気飲みした。