確かに、渚ちゃんはこのお店のオーナーとして、しっかり地に足を付けて生活できているし、経済的にも性格的にも、全く心配はないのかもしれない。
それに比べて、私は…。
『エリィ、あの子達、良かったら声かけて来てくれる?』
『え?あ…うん』
渚ちゃんの声に、我に返ってお店の入り口を見ると、自分と同じ歳くらいの女性が二人、お店の看板と中を覗いては、入るのを躊躇っているようだった。
この時期、冷房を効かすために、扉を閉めてしまっているので、初めて来店するお客様は少し入りずらくなっているのかもしれない。
出来るだけ押し付けにならないようにと注意しながら、こちらからドアを開け、得意の営業スマイルで『こんにちは』と、声をかけてみる。
『ランチは11時からですけど、良かったら…』
『いえ、あの…』
どうやら、お店に入りたいわけではない様子で、もう一人の子が、私のネームプレートを見ると、『この人じゃないみたい』とコソリと耳打ちするのが聞こえた。
『?…誰か、お探しですか?』
『こ、このお店に、“なぎさ”って方、いらっしゃいますか?』
一瞬“またか…”と、心の中でつぶやきつつ、笑顔で『少々、お待ちください』と言うと、一旦お店の中に戻り、渚ちゃんを呼ぶ。
それに比べて、私は…。
『エリィ、あの子達、良かったら声かけて来てくれる?』
『え?あ…うん』
渚ちゃんの声に、我に返ってお店の入り口を見ると、自分と同じ歳くらいの女性が二人、お店の看板と中を覗いては、入るのを躊躇っているようだった。
この時期、冷房を効かすために、扉を閉めてしまっているので、初めて来店するお客様は少し入りずらくなっているのかもしれない。
出来るだけ押し付けにならないようにと注意しながら、こちらからドアを開け、得意の営業スマイルで『こんにちは』と、声をかけてみる。
『ランチは11時からですけど、良かったら…』
『いえ、あの…』
どうやら、お店に入りたいわけではない様子で、もう一人の子が、私のネームプレートを見ると、『この人じゃないみたい』とコソリと耳打ちするのが聞こえた。
『?…誰か、お探しですか?』
『こ、このお店に、“なぎさ”って方、いらっしゃいますか?』
一瞬“またか…”と、心の中でつぶやきつつ、笑顔で『少々、お待ちください』と言うと、一旦お店の中に戻り、渚ちゃんを呼ぶ。



