翌、日曜日の深夜0時過ぎ。
俺にとっては、忘れられない日になった。
いつも通り、バーの女性客を、店の店員二人と店先まで見送っていると、すぐ先の車道沿いに並ぶガードレールに、君を見つけた。
一緒にいる同世代らしき、見知らぬ男性の背に凭れて、気持ちよさそうに目を閉じている。
俺は咄嗟に、何とも言えない感情に動かされ、気づけば店先に客を残したまま、バーテンの仕事を放りだし、タクシーに乗り込もうとしている君を、そこから引きずり出していた。
あの時、君と君と一緒にいた男性と、何か会話をしたように思うが、実のところ何を話したのか、はっきり覚えていない。
完全に、冷静さを欠いていた。
そもそも、あんなに感情をむき出しにしたのは初めてで、俺自身が驚いている。
酔った君の手を引きながら、どうしてこんなにも、苛立つのか考えていた。
恋人でもない君が、誰とどうなろうと、本来俺には口に出す権利などない。
当然の如く、もう充分大人で分別もある君に、意味のない説教をするも、”関係ない”と突き放された。
不意に口に出した【告白】は、抑えられなかった感情。
いろいろ自分の中で言い訳をしてきたが、結局のところ、君を他の男性に取られるなど耐えがたく、どちらにしろもう、自分の感情をうまく隠せないほどに、俺は君を好きになっていたんだ。
突然の俺の告白に、君は戸惑っていた。
もちろん、君の今の状況を考えたら、拒否されることも覚悟の上だった。
ところが、想定外のことが起こった。
俺にとっては、忘れられない日になった。
いつも通り、バーの女性客を、店の店員二人と店先まで見送っていると、すぐ先の車道沿いに並ぶガードレールに、君を見つけた。
一緒にいる同世代らしき、見知らぬ男性の背に凭れて、気持ちよさそうに目を閉じている。
俺は咄嗟に、何とも言えない感情に動かされ、気づけば店先に客を残したまま、バーテンの仕事を放りだし、タクシーに乗り込もうとしている君を、そこから引きずり出していた。
あの時、君と君と一緒にいた男性と、何か会話をしたように思うが、実のところ何を話したのか、はっきり覚えていない。
完全に、冷静さを欠いていた。
そもそも、あんなに感情をむき出しにしたのは初めてで、俺自身が驚いている。
酔った君の手を引きながら、どうしてこんなにも、苛立つのか考えていた。
恋人でもない君が、誰とどうなろうと、本来俺には口に出す権利などない。
当然の如く、もう充分大人で分別もある君に、意味のない説教をするも、”関係ない”と突き放された。
不意に口に出した【告白】は、抑えられなかった感情。
いろいろ自分の中で言い訳をしてきたが、結局のところ、君を他の男性に取られるなど耐えがたく、どちらにしろもう、自分の感情をうまく隠せないほどに、俺は君を好きになっていたんだ。
突然の俺の告白に、君は戸惑っていた。
もちろん、君の今の状況を考えたら、拒否されることも覚悟の上だった。
ところが、想定外のことが起こった。



