「佐野さん、こんにちは。」 「こんにちは。」 図書委員である私は昼休憩はいつも図書室に行く。 私を見てそう笑うのは私と同じく、地味、と噂されている苅田 勇樹(カンダユウキ)。 今日も何か小難しそうな本を読んでいる。 苅田くんの隣に座り、貸し出し履歴を見る。 「今日も貸し出しは…」 「ゼロだよ。」