あれから私は父の言いつけ通り夜会の支度をしある方たちと食事をしている


「いやぁ~こんなに早く婚約が出来てなんて嬉しいですな~」


婚約をする大宮企業の社長が上機嫌にワイングラスを揺らしながら話している

それにのっかるように我が父も相づちをうつ


「いえ、本当に」


こんな表だけの婚約反吐が出る


「それにしても藤ノ木さんのご令嬢さんは美しいですな~」