「その企業と契約することによってお父様が手に入れたかったものが手に入るからです」


「……私が手に入れたいもの?」


「はい。大宮企業です……婚約日を早めましょう」


「!……ほぉ。なぜかは知らんがお前が婚約日を早める気になったのは結構なことだな。わかった。契約しよう」


「ありがとうございます」


「お前が契約したい企業はどこだ?」


「はい……それは??企業です」


「わかった。契約しよう」


そうして女と男の話は終わった