空の色をおしえて



その後もひたすら絵を描くだけの夏休みを過ごし、休み期間も残すところ1週間ほどとなった頃、顧問の先生に呼び出された。

わたしが春に制作した校舎と夕日の絵が、文化祭での展示会宣伝ポスターに起用されることになったのだ。


上級生を差し置いて選んでもらえたことに
心苦しく思わないでもなかったけれど、努力を認めてもらえたような気がしてとても嬉しかった。


しかもその絵は、高校生になって初めて制作した水彩画なだけに、とても思い入れのある作品でもあった。

切なくなるような、キラキラした世界観。
後付けではあるけど、それはまさしく、描いた時の心境を表しているかのように思えたのだ。

秋人と隼人君との再会が嬉しくて、その胸のときめきを無意識に表したような作品。

わたしにとっては記念になるような1枚。

それがたくさんの人の目に触れることとなるのだ。
嬉しくないはずがなかった。