「お待たせ。もういいよ、帰ろう」 「あぁ、そうだな」 散らかった室内を適当に片付けて廊下に出た。 もう誰も残っている人はいない様子で、電気が消されて薄暗い。 結局この人は何をしに美術室に来たんだろう。 何か言いかけていたような気がするけど、今更聞くのも何だか不自然だもんね。 まぁほぼ毎日会うんだから、別に今日じゃなくてもいいか。 いつだって聞ける。 「きっともう隼人君待ってるよね」 「だな」 2人は無言のまま、昇降口へと続く渡り廊下を並んで歩いた。