「どうしたの?秋人が美術室にくるなんてめずらしいね」
「んー別にー、外あちぃしどうせ終わるまで待ってるんだから一緒だろ」
まぁ確かにそうなんだけど。
会いたかったからじゃないことくらい、もちろん分かってる。
そう、そうだった。秋人の行動の意図をいちいち考えていたら、埒があかない。
「じゃああと少しだけだから、そこで待ってて」
今日でこの作品は仕上げてしまって、早いところ次に進みたかった。
まだ早いけど、文化祭では出来るだけ多くの作品を展示したいという目標があるからだ。
高校の文化祭という小さな世界かもしれないけれど、絵と共に生きる夢のため、一歩一歩を着実に踏み出したかった。
自分の実力を図るコンクールや展覧会の、予行演習としても重要な意味合いを持っているはずだ。
