「今帰り?兄弟そろっての下校なんて、微笑ましい限りだね」 「ちげーよ、たまたまそこで会って、こいつが一緒に帰るってきかねーから」 めんどくさそうに秋人はこたえる。 「どうせ2人とも帰宅部なんだし、たまにはいいじゃない、兄さん」 何か考えている様子だった隼人君は、いいことを思い付いた子供みたいな顔をした。 「僕、美咲ちゃんとも一緒に帰りたいな。3人で話せることなんてそうそうないしさ。もう少し時間かかる?」 お得意の甘えた声を出す。