空の色をおしえて


「と、とりあえずこっちにきてもらおうかなっ」
 

白シャツの首根っこをつかんで、半ば強引に机から引きはがす。


「いたたっ、歩くって、自分で歩くから引っ
張るなよ」


抗議の声をあげる秋人を無視して、何とか階段の踊り場まで引きずってきた。


「なんで怒ってんの?俺別に悪いことしてないじゃん」

「怒るわよ普通!あんたが変なこと言うからいけないんだからねっ!」


会いに来ちゃダメだったのかよ、かわいくないなぁ~と秋人は口を尖らせる。


そりゃもちろん会いたかったけど、突拍子もない登場の仕方に驚いて、嬉しいとか考える余裕がなくなってしまった。