「だからお前さ、隼人のこと頼むよ。あいつの気持ちわかってるんだろ」 彼はそんなわたしの心情をまるで気づかないような顔をして、すんなりと言った。 さっきまで確実に隣にいた相手に、突然置いてきぼりを食らったような気持ちになって、すがるような目で彼を見つめた。 「ちょっと……待って……どうしてそんなこと言うの」 「俺はいずれいなくなる人間だから」 そうきっぱりと言い切れるのは、夢に対する思いが強く揺るぎないものだからなのか。 それとも、本当にわたしに対して何の感情も抱いていないからなのか。