「な、なによ……」 「俺さ、宇宙工学やりたいんだ」 「宇宙……工学……?」 「宇宙について勉強したい」 力強く言い放つ彼の目には、一切の迷いが感じられなかった。 そして遠く広がる空に向かって腕をのばし、しっかりと星をつかむしぐさをする。 「え、それって、宇宙飛行士ってこと?」 「そうだね。だから高校卒業したらアメリカに行く。日本の大学でも学べるけど、俺はサンディエゴにある大学で自分の可能性を試したいんだ」 あまりにも突然過ぎて、言葉として飲み込むのに時間がかかった。