「また自分の世界に没頭しすぎて周り見えなくなってんじゃねーの」
「うーん、まぁそうかも。秋人に言われた通り色々と見失ってるのかも」
秋人が何をしていたのかとか、隼人君がどんな思いで勉強をしていたのかとか。
母さんの気持ちだってそう。
今までわたしは何にも分かっていなかったんだね。
「秋人は進学どうするの?あんた頭いいからどこでも行けそうだよね」
そう、成績にこれだけ差があるのだから、卒業したら別々になってしまうのは仕方がない。
秋人は少しの間沈黙し、横を向いてわたしの目をじっと見つめた。
吸い込まれそうなくらい、真っ直ぐで透き通るように綺麗な瞳。
いつもとはどこか雰囲気が違う、柔らかくて穏やかな表情から、なぜだか目が離せない。
