秋人は無言のまま、更に奥へとわたしを連れて行く。
「ねぇ、秋人ってば、どこに行くの?」
「いいから」
洞窟の中は岩がゴロゴロと転がっていて、道という道はなく、簡単には通り抜け出来ないようになっていた。
運動神経の悪いわたしは秋人に手を引かれて、何とか反対側の外へと抜け出ることが出来た。
「な……なに……これ」
無限を思わせるほど、遥か遠くまで広がる漆黒の闇。
空と海の間に隔てるものは何もなく、同色で繋がり存在していた。
人工的な光や余計な音は、どこにもない。
風に揺れる水面がそこを海として、星の輝きがそこを空として、認識させる。
その時、1つの閃光が尾を引いて、暗い海へとぽとりと落ちた。
ひとつ、またひとつ。
それぞれの方向へ弧を描く。
「流れ星……流星群!?」
「そ、間に合ってよかった」
「いつかほんとの流星群見れたらいいなって、プラネタリウムの時言ってただろ」
「……そんなこともあったね」
