空の色をおしえて



それから数日後の夕刻、わたしは彩花さんにお礼をするため菅波家を訪れていた。


「母は今日は仕事だから、後日伺わせてもらうって言ってました」

つまらないものですが、と言って駅前のケーキ屋で買ったワッフルを手渡す。

「気を使わなくていいのに~。わたしと美咲ちゃんの仲じゃない」


ニコニコと玄関に出迎えてくれた彩花さんは、いつも通り綺麗で華やかで、輝いて見えた。


どうぞどうぞ~と言って奥にある部屋まで先導される。

廊下の壁に、雑誌の特集に取り上げられていた彩花さんのイラストがいくつか飾られていた。

それぞれの前で軽く足を止める。



家の廊下なのに小さな画廊みたい……