次の日。
『チケットはリビングのテーブルの上に置いてあります』
休み時間に母さんにメールを送る。
昼休みも、放課後も、嫌がらせみたいに送ってやるんだから。
絶対に絶対に絶対に諦めない。
こうなったらちゃんと話を聞いてくれるまで、食い下がってやる。
「休み時間に携帯いじってるなんてめずらしいね。最近はスケッチブックを開いてるところしか見てないし」
綾乃は眠そうな顔で机に張りついている。
「母さんに嫌がらせメールしてるの」
「まじか。ダメじゃん嫌がらせちゃ。美咲は最近色々大変だね~」
「大変……かな。でもちょっと、忙しくしていたいっていうのもあるかな……」
秋人のことを考えないようにするには、他の何かで頭をいっぱいにしておかないといけない。
