空の色をおしえて


初めて会った時のことを思い出す。

まだわたしが小学校に上がる前、家に遊びに行くと、いつも一緒に絵を描いて遊んでくれた。

彩花さんの絵はとっても個性的で、今にも動き出しそうな躍動感があって、大好きだった。

色鉛筆やクレヨンだけで無限の世界を作り出すことの出来る指先には、魔法が掛けられているんじゃないかと思ったくらいだ。


あの頃はまだわたしは理解出来てなかったけど、彩花さんはイラストレーターとしての仕事はほとんどなかったはずである。

色々な企業のコンテストに自薦で応募したり、自費でコンクールに出展したりと頑張っても、有名になるまでに10年はかかったと後から聞いた。