空の色をおしえて



隼人君にチケットをもらってから後、授業
中ずっと母さんにどう話を切り出そうか考えていた。

けれど、まったくいい案が浮かばないまま、ついに家へと帰ってきてしまった。

彩花さんの思いに触発されて、今度こそ頑張るぞと意気込んでみたはいいけれど、現状を打破する指針なんてまったく浮かんでこない。


悶々とした頭を抱えたまま、鍵を開けて中に入る。

無惨に散らかった玄関に、母さんの靴があった。

いつも通り、明かりの消された室内は真っ暗で、手探りで電気のスイッチを押す。


音をたてないように母さんの寝室のドアを開けた。

規則正しく上下するベッド。
かすかな寝息が聞こえた。

今の時間に寝てるってことは夜勤なのかもしれない。



そっと寝室のドアを閉めて、大人しく自分の部屋に行く。