それからわたしは全勢力を国際展覧会にむけて集中することにした。
休み時間はスケッチブックと鉛筆だけがお友達。
カッカッカッ……ケシケシ……カッカッカッ
「最近のあんた見てると痛々しいよ」
「…………」
「他の子に菅波兄とられてもいいの?」
「………………いくはない」
「だったら早く仲直りしなって、じれったいな」
「……したよ。これが最近の通常運転なの」
綾乃は、「はぁ……」とため息をつきながら外国人みたいに手を上げて首をふった。
「吉井さん、美咲ちゃんは昔から2つのことを同時に出来ないタイプだから、仕方ないよ」
いつの間にか隣には隼人君が立っていた。
