「外の空気はうまいっすか、お嬢さん」
斜め後ろから耳慣れた声がした。
やっぱりね、絶対いると思った。
秋人はいつもと同じ格好で、いつもの定位置に転がっていた。
「んー、いい天気。桜ももう散っちゃっていつの間にか春も終わっちゃうんだね」
「いっつも下ばっかり見てるから、気づかなかったんだろ。たまには上を見ないとね」
本当、時々良いこと言うよね。
「秋人は上ばっかり見すぎよ。いったいいつ勉強してるのやら」
「いいのいいの、俺成績優秀だし」
確かに、定期テストではいつも上位3位以内だった。
わたしなんて部活に夢中になりすぎて、100位以内を保つのがやっとなのに。
